フィフスチルドレン

「シンジ、おはようさん!!」

「あ、おはよう。」

「「ミサトさん、おはようございます!!」」

「おはよ、二人とも。悪いわねぇ。」

「「そんなこと、全然ないです!!」」

「じゃ、いってきます。」

「あっ、ちょっと待って!!」

「なんですか?」

「昨日の夜、フィフスチルドレンが到着したわ。

で、今日本部に来る予定だから。」

「あ、はい。わかりました。」

「じゃ、いってらっしゃ〜〜い。」

「「「いってきまーす。」」」




「でも、楽しみだね。」

「そやな。どんなやつか、気になるしな。」

「あ、男子だって。ミサトさんが言ってた。」

「なんや、男子か・・・。」

「おい、トウジ。なに残念がってるんだよ・・・。」

「なんでや?」

「おまえには、委員長がいるだろ。」

「そうだよ、トウジ。委員長とは、仲がいいじゃない。」

「ア、 アホ!!なんで、あんなやつのこと・・・。」

「あれ?トウジ、顔赤いよ?」

「ケンスケ!!おまえは、黙れ!!」

「あ、トウジ。今日、放課後ネルフに来てって。ミサトさんが。」

「ん、わかった。」








「鈴原!!」

バシッ!!

「いたっ!!」

「おまえは、今学期になって何回目だ!!今日は、居残り!!」

「そ、そんなぁ・・・。」

あ〜あ。トウジったら、また居眠りをして・・・。

あの先生の説教は長いからなぁ。

しょうがない、今日は一人で行こう。





「トウジ、先に行くから。」

「おう・・・。げっ、来た。」

「鈴原!!げっ、とはなんだ!!そんなに長く残りたいか!!」

「すいません・・・。」

これじゃあ、とうぶん帰れそうにないな・・・。







ネルフの入り口に着いたとき、鼻歌が聞こえてきた。



♪♪〜♪♪〜♪〜♪♪♪〜♪〜♪♪♪♪〜♪〜♪♪



ん?この曲は、たしか・・・

「歌は、いいねぇ。」

「え?」

「歌は心を潤してくれる。

リリンの生み出した文化の極みだよ。

そう感じないかい?碇シンジ君。」

「僕の名前を・・・?」

「知らない人はいないよ。君は有名だからね。」

「そっかな・・・。」

「訓練なしにいきなりエヴァを動かしたサードチルドレンってね。」

「あ、君の名前は?」

「あぁ、ゴメンゴメン。忘れていたよ。僕は、カヲル。渚カヲル。

君と同じ、フィフスチルドレンさ。」

「君があの・・・渚君?」

「カヲルでいいよ、碇君。」

「あ、僕も、シンジでいいよ。」

僕がそう言うと、カヲル君は、にこぉ、と笑ってくれた。



「カヲルくん、いっしょに行こう。」

「いいよ。」







「ねぇ、さっき歌ってた曲、ベートーヴェンの第九でしょ?」

「第九?」

「うん。歓喜の歌とか言われているけど。」

「歓喜の歌?」

「そう・・・知らないで歌っていたの?」

「そうみたいだね。」

じゃぁ、なんで知っているんだろう・・・。不思議な人だな。







「あ、シンジ君。ちょうどよかった、渚君もいっしょ?」

「ミサトさん。」

「あれ?鈴原君は?」

「トウジは居残りです。」

「あの子らしいわね。あとどのくらいか、わかる?」

「もうすぐと思いますよ。」





「シンジ〜〜、やっと終わったで〜・・・ってだれや?その人。」

「あ、えっと・・・」

「シンジ君、今日よんだのは、彼、フィフスチルドレンの渚君を紹介するためだったのよ。

ま、その手間は、はぶけたみたいねぇ。」

「いや、ワイは、知らんのですけど・・・。」

「あ、そうだった。ゴメンゴメン。じゃ、渚君。よろしく〜。」

「はい。フィフスチルドレンの渚カヲルです。よろしく。」

「お、おぅ。ワイは、フォースチルドレンの鈴原トウジや。

こちらこそ、よろしくな。」

「よろしく、鈴原君。」

「3人とも、仲良くするのよ。あ、それとレイが明日退院するわ。」

「綾波か?なんや、綾波はセカンドか?」

「いいえ、違うわ。レイはファーストチルドレンよ。」

「え、ってことはセカンドチルドレンってだれですか?」

「ドイツにいるわ。まだ来日できないんですって。」

「そうなんですか。」

「さっ、帰りましょうか。鈴原君、送っていくわ。」

「ほんまですか。たすかります。」

「じゃ、行きましょ。」















「あ、あのミサトさん・・・。」

「ん、な〜に?」

「スピード出しすぎです・・・。」

「いいじゃなぁ〜い。なにも通ってないんだし。」

そうかなぁ・・・。100Kmを軽く越えているのに・・・。







「はい、鈴原君。ついたわ。」

「ありがとうございました。じゃあな、渚、シンジ。」

「うん。じゃあね。」

「おやすみ、鈴原君。」





「ねえ、カヲル君。」

「なに?」

「カヲル君の家はどこ?」

「え、しらないのかい?」

「・・・うん。」

「さ、着いたわよ。」






「え!隣?」

「そう。じゃあね、シンジ君。また明日。」

「うん。おやすみ。」

「ミサトさん、なんで教えてくれなかったんですか!!」

「い〜じゃなぁい、べつに。」

「いいですけど・・・。」


《第伍話につづく》



−−−−−あとがき−−−−−


ども。とよです。


カヲル君、登場!!これからが楽しみです。

カヲル君の設定(?)を少し。

1, 少しぬけてます。

2, 頭がよくて、運動神経抜群。

3, 女子からモテモテ。

4, 笑い上戸。

5, 歌が好き。

6, 低血圧。


こんな感じです。ちなみに、なんで第九を知らなかったというと、

いすれわかります。(おい!!)


ちなみに、カヲル君はエヴァ四号機に乗ります。


読んでくださって、ありがとうございました!!

でわ、これからもよろしくお願いします〜☆




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