エヴァに乗る理由

「シンジ君、鈴原君、相田君、おはよう。」

「おっ、渚。おはようさん。」

「カヲル君。今日から学校?」

「そう。同じクラスだといいね。」

「そうだね。」

「あ、でもA組が一番人数少ないから、A組かも。」

「みんなは、何組なんだい?」

「僕も、トウジも、ケンスケもA組だよ。」

「そうか。だったら絶対にA組がいいな。」

「オレたちも、渚と同じクラスがいいよ。」

「楽しみだな。」







ガララッ



「え〜、今日は、転校生を紹介する。」

「渚カヲルです。よろしくお願いします。」

「ね、あの人、かっこよくない?」

「すっごいかっこいい!!私、アタックしてみようかな・・・。」

「あんたにはムリよ!!」

「え〜、それでは渚君は、そこの席・・・碇君の斜め前に座って下さい。はい、

それでは、HR終了。一時間目の準備をしなさい。」


「カヲル君、同じクラスだったね!!」

「うん、よかった。違うクラスに、知っている人はいないからね。」

「僕もだよ。僕は、一週間前にここにきたから。」

♪〜♪♪〜♪〜♪♪〜♪〜♪♪♪〜♪♪♪♪〜♪〜♪♪〜♪〜♪♪〜♪♪〜♪

「あっ、僕の携帯だ。」

カヲル君、着メロも第九なんだ。・・・いいなぁ。

「シンジ君、ネルフから。放課後、本部に来るようにって。」

「うん、わかった。トウジにも言っておくよ。」

「ありがとう。」








「ねぇねぇ、着メロ、だれに頼んだらいいと思う?」

「えっ、ミサトさんに言えばいいと思うけど。」

「そっか、ありがとう!!」








「今日は、なにをするんだろうね。」

「そうやな。参号機も、四号機も来てないんやで?」

「そうだね。はやく来てほしいよ。」







・・・二人とも、エヴァに乗ることはイヤじゃないみたい・・・。

なんでだろう・・・。僕は、あまり乗りたくないのに・・・。








「シンジ、なにボーっとしてんねん。」

「えっ、いや・・・その・・・。」

「シンジ君、どうしたんだい?」

「あ・・・あの、二人ともエヴァに乗ることは、イヤじゃないのかなぁ・・・って。」

「なんやぁ、シンジはエヴァに乗るのはイヤなんか?」

「イヤってわけじゃないけど・・・好きでもない・・・。」

「なぜだい?」

「父さんが、いきなり僕を呼んで、それでなにも説明をしないでエヴァに乗れ

って言ったから・・・。なんで僕は、エヴァに乗るのかなって・・・。」

「そっか・・・。」





「シンジ君、カヲル君、トウジ君、待ってたわ。」

「ミサトさん、今日はなにをするんですか?」

「今日はシンジ君だけ、訓練をするわ。」

「訓練ですか?」

「そっ。この前の第三使徒の戦いで、

シンジ君は、基本からやってもらおうと思って。」

「はい。わかりました。」

「あと、カヲル君とトウジ君はほかの部屋で待機。OK?」

「「了解。」」

「じゃ、シンジ君、着替えて。」

「はい。」










『シンジ君、聞こえる?』

「大丈夫です。」

『それじゃぁ、今回はインダクションモードを、するわ。』

「はい。」

『まず、敵・・・っていっても、この前の使徒のサンプルなんだけど。

ちなみに、使徒の実力も、この前と同じよ。で、敵は見える?』

「大丈夫です。見えます。」

『OK。じゃぁ次。画面に十字架っぽいのが二つあるでしょ?』

「はい、あります。」

『それが、目標。で、それが丸・・・センターのことね。

それに入れば、手元のボタンを、スイッチ。』

「目標を、センターに入れてスイッチ。目標を、センターにいれてスイッチ。

目標を、センターにいれてスイッチ。」

『OK。じゃ、インダクションモードにはいるわよ。』

「はい。」









地球の平和・・・そのためのエヴァ。 エヴァって、結局なんなんだろう。

血の匂いがするエントリープラグ・・・なのにどうして落ち着くんだろう・・・

結局、僕はなにもわかっていないんだ。なにもわかっていないのに・・・それ

なのに・・・乗っているんだ・・・。エヴァに・・・。








『シンジ君?ほかのこと考えてないで、訓練に集中して!!』

「あ、はい。すいません・・・。」

『シンジ君、落ち着いて。』

「は、はい。」













ウ〜〜ウ〜〜ウ〜〜ウ〜〜ウ〜〜ウ〜〜ウ〜〜ウ〜〜ウ〜〜



「警報?」

「いまごろぉ!!」

「この前来たばっかりなのに・・・。」

「せっかちな奴やなぁ。」

「ちっ、シンジ君、出撃。準備して!!」

「はい!」




『ただいま、東海地方を中心とした、関東、中部全域に特別非常事態宣言が発

令されました。すみやかに指定のシェルターへ避難して下さい。繰り返します・・・』



「総員、第一種戦闘配置!迎撃用意!」

「迎撃用意!」

「第3新東京市、戦闘形態にはいります。」


「碇指令のいぬ間に、第四の使徒襲来。・・・以外と早かったわね。」

「前回は15年のブランク。今回はたったの1週間ですからね。」

「こっちの都合はおかまいなし・・・か。女に嫌われるタイプね。」



「目標は、真鶴上空に進入しました。」







父さんもいないのに、なんで、また乗っているんだろう・・・。

乗る理由もわからないのに・・・。







『作戦どおり、いいわね。シンジ君。』

「はい・・・。」

目標をセンターにいれてスイッチ・・・目標をセンターにいれてスイッチ・・・

目標をセンターにいれてスイッチ・・・目標をセンターにいれてスイッチ・・・

目標をセンターにいれてスイッチ・・・




『エヴァンゲリオン初号機、リフトオフ!!』





うわ、この前より気味が悪い・・・。

さっさと倒したい・・・。

『シンジ君、パレットガンをだすわ。A-3に急いで!!』

「了解。」




『初号機、ATフィールド展開』


「目標をセンターにいれて・・・スイッチ」


「初号機、パレットガンを連射。」

『しまった、爆煙で前が見えない・・・。シンジ君、気をつけて!!』

「前が、見えない・・・。はっ、ぁぁ・・・うわああぁぁぁぁ!!」

『シンジ君!!どうしたの!!』

「ミサトさん、腕がムチみたいです!!パレットガンが・・・。」

『やばいわね・・・。予備のパレットガンをだすわ。うけとって!!』



っ!やばい、使徒が近づいてくる・・・。使徒よりも速くパレットガンをとら

ないと・・・。



パンッ!!

シュッ!!

バシィッ!



「うわあ!!・・・くっ、ミサトさん。使徒の腕、盾みたいです!

パレットガンは、ききません!!」

『なんですって!!』


シュッ!


「しまった!!」

「エヴァ、内部電源に切り替わりました!」

「活動限界まで、あと4分53秒!」




『まずいわね・・・。作戦の立て直しね。日向君、一時退却。初号機を

回収して。』


「ミサトさん、やらして下さい!!」

『シンジ君?ムリよ!』

「やらせてください!!」

『でも、どうやって!!パレットガンはきかないのよ!!』

「ぜったいに、勝ちます。だから・・・やらしてください。」






「エヴァ初号機、活動限界まであと3分13秒!」

『・・・わかったわ。そのかわり、戻ってきたら怒るからね。

この行動は、作戦無視に値するわ。』

「わかりました。」

『急いで!』

「はい!」



パレットガンは使えない・・・。どうしよう。


そうだ・・・。

「初号機、プログナイフ装備。」

「いったいなにをするつもりなの・・・。」



「うわぁっ!!」

しまった・・・使徒のムチが・・・。もう時間がない・・・。

一か八か・・・

「くっ・・・」

コアを壊せば・・・勝てる。それも時間の問題か。

「このぉぉおおお!!」

「初号機、使徒のコアを攻撃。」

「初号機、活動限界まで、あと2分11秒!!」


「くぅぅぅぅっ・・・」

「初号機、活動限界まで、あと1分!!」

「シンジ君!!」

「ああっ、くぅっ・・・。」

やばい・・・もう、時間がない・・・。

「初号機、活動限界まで、あと10秒、9、8、7、6、5、4、3、2、1・・・

初号機、活動限界です。」


「・・・使徒は?」



「目標、完全に沈黙。」


「やった!!」












「おい、シンジ〜。」

「トウジ、カヲル君。」

「シンジ君、おつかれさま。」

「あ、ありがとう。」

「シンジ君。」

「ミサトさん・・・。」

「さっき言ったけど、あの行動は、作戦無視に値するわ。」

「・・・はい。」

「まぁ、使徒は倒せたし、そこまで被害はないからいいけど・・・。」

「・・・すいませんでした。」

「今後、こんなことしたらサードチルドレン抹消の可能性があるから。」

「・・・わかりました。」

「じゃ、次はがんばってね。」

「はい。」



「そうそう、もうすぐレイが学校に来るわ。」

「レイって、綾波ですよね。」

「そうよ・・・なぁ〜にぃ、シンちゃん。気になる?」

///ぁ、いや、そんなわけじゃ///

「シンジ君、顔が赤いよ。」

///ええっ!!」

「そうか、シンジは綾波が好きなんか〜。」

///ち、違うよ〜〜!!」

「じゃぁ、顔が赤いのはなんでや?」

///ええっ・・・え〜と・・・。」

「ぷっ、シンちゃん・・・かわい〜〜!!」

///はぁ?」

「だって・・・小学生みたいで・・・。」

「ミサトさん、笑わないでください!!

って、なんでトウジも笑ってるの!!」

「いや、そう言われたら・・・そうやなぁって・・・くくっ!!」

「カヲル君も!!」

「くっ・・・くくっ・・・ぷっ・・・。」

/////いいかげんにしてください!!」

「くくっ・・・と、止まらない・・・。ぷっ・・・。」

「カヲル君!!」



以外にカヲル君って、笑い上戸なんだ・・・。


「さっ、帰りましょ。」

「そうやな。腹も減ったしなぁ。」




「ミサトさん。」

「ん、なに?」

「今日は、すいませんでした・・・。」

「ん、今回はギリギリ許せる範囲だからいいけど、

次こんなことしたら、本当に怒るからね!!」

「ぅ・・・は、はい。」

「がんばってね。」

「はい!」


《六話に続く》


                   

−−−−−あとがき−−−−−


ども。とよです。


戦闘シーン、難しいです〜!!トウジの関西弁より難しい!!(比べるなよ!!)

もっと上手くなりたいです。(戦闘シーンを?それとも関西弁を?(笑)



シンジ君、いじめられっこですね。これでアスカが来たらもっと大変ですね〜。


今回、あきらかにTVとはちがいますね。シンジ君、性格違います〜。(汗汗)

ケンスケ、出番ないですね・・・。第二の青葉さん候補ですね。(何それ。)

話しが進むごとに内容が増えていく・・・。何故・・・?


では、次回予告を。

次回は、零号機暴走事件のときの話しです。

だいぶん話しが略されています。

ご了承ください〜。




読んでくださって、ありがとうございました!!

でわ、これからもよろしくおねがいします!!




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